実際に海に潜る海洋実習は、コース中でもっともエキサイティングで楽しい部分です。ここでは「プール講習で練習したテクニックが海という環境でも実践できるか」を確かめることが目的で、それが終わればあとは水中で遊ぶだけ。インストラクターのもとで憧れのダイビングを思いっきり楽しむことができます。
さて、海洋実習でのポイントはそのスケジュールです。
PADIプログラムでは、海でのトレーニングダイブは1日最大3ダイブまで可能です。
この1日3ダイブというスケジュールは海外旅行中にコースを受ける場合によく見られます。
例えば午前中プールダイブ、午後に海洋実習2ダイブ、そして翌日海洋実習2ダイブを行うと、理論上は2日で水中でのトレーニングを終えることができるのです。
海外旅行では時間が限られますので、できるだけ短期間でCカードを取得してもらおうとこのようなスケジュールが組まれる場合があります。
|
SeaDragon
ではエントリー・レベル(OWコース)の海洋実習では絶対に1日3本は潜らせません。
リゾート地への旅行時のダイビング講習受講に関しての海龍の見解は別のところにまとめて記載します。
結論だけを書くと
一般的な日本人がエントリー・レベルの講習を旅行中に受講することは海龍としては絶対にお勧めできません。
旅行中の受講でお勧めできるのはアドバンスド・オープン・ウォーター(AOW)と各種スペシャリティー・コースだけです。 |
しかしいくら理論上は可能でも、実際に半日でプール講習を終えるのはかなりハードだと考えておいてください。
もしインストラクターとマンツーマンの講習であれば可能かもしれませんが、それでも“ほぼまる1日水につかりっぱなし”というのは、あなたにかかる負担がとても大きくなります。
待ちに待った海洋実習で疲れてしまっては楽しさも半減ですよね。
日本国内での講習では、海洋実習は1日2ダイブというのが最も一般的です。 これは多くのショップが参加者の体力的な負担や習得度を考慮して、よりダイビングを楽しんでもらうために採用しているスケジュールのようです。
時間的に余裕がない方・何としても短期間で取得したい方・かつ気力体力に自信のある方を除いて、スケジュールに余裕のある1日2ダイブを選択したほうがよいでしょう。
講習とはいえ、海の中を楽しむには、できるだけスケジュールに余裕のある方がいいのです。
|
もともと
1日3本のトレーニング・ダイブはAOWコースでナイト・ダイブを行う際の例外規定であったものです。
それが数年前に欧米のリゾート勢からの強い要請で改定になったもので、左のPADI
記載を見ても判るようにあくまでも最大本数であって、これを推奨しているものではありません。
だいたいガタイが連中とは違うではありませんか・・・
|