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★ ダイビング遠征の報告 目次 ★  

ナブコ島 ダイブツアー (レバラン大遠征)メナド 小遠征 報告 (2006年3月版)   by Yoichiro

今回は特別号として11月のレバラン(イスラム正月、断食月明け大祭)休暇に行ったナブコ島でのダイビングのお話です。

 

ナブコ島は、Vol.19の挑戦記でご紹介したサンガラキ島(インドネシアの5大島のひとつカリマンタン島の北東に位置する小島)からさらに北東に位置するU字形をしたマラトゥア島に囲まれたほんとうに小さな島です。 ここに数年前にオープンしたドイツ系のダイブリゾート があり、そこに11月12日夕方に到着し、19日朝出発するまでの7泊の滞在を楽しんだのでした。
 

参加者は、おなじみアポティックA翁 (日本に引きあげたあとも、しょっちゅうインドネシアにこられて仕事をされています)、エコノミストIさん スミトマスHさん、DM候補生ではパパイヤW君、新米のヤマ No.1君ナベ、それにSeaDragonからイントラ 海龍さんJennyママの8人でした。 今回はDMのトレーニング過程を離れているので、ファンダイバーの一人としてダイビングを楽しみましたが、 現地ガイド(ダイブマスター兼任)の先導の仕方などは観察させてもらいました。
 

今回全体で19本のダイブの内、印象に残ったダイブについてご紹介します。
 

1. まずなんといっても、Channel あるいは、またの名B.F.C (Big Fish Country)であります。 U字型を伏せたようなマラトゥア島が囲む海域のほとんどが、浅いリーフで、干潮から満潮へ、またはその反対の時には、この広いエリアに、 かなり早い流速 (編集者註:かなりどころではなく、半端でない流れ) で海水が流れ込んだり、流れ出したりします。 このエリアの一部が、深い溝のようになっていて、Channel(水路)と呼ばれており、この部分には特に早い潮流が見られます。 水面では早い潮流部分でしきりに波立ち、周囲の流れとの差のために、一部が逆流したり、一部では流れが止まったり、複雑な流れの様相を見せています。 このChannel 部分の海中には早い潮流のためたくさんの大物が集まるという超上級者用ポイントです。


ナベたちはここで毎日のように1本はダイブしました。 時間的には干潮から満潮に移る、潮流が流れ込む時間帯を選ぶ必要があります。 これが逆になるとリーフ側からChannelを通って、その外の水深800mはあるというドロップオフに向かう流れが強くなり、これに沿って強いダウンカレントが起こり、一気に海底に持っていかれることでしょう。 干潮から満潮に移る時の流れは、外側の深い方から、U字形のリーフ部分に流れ込むため、流されたとしても安全です。とはいっても流れが非常に強く、最初のころは、強い流れにもっていかれないうように必死に水底にへばりついたものです。(編集者註: 気を抜くと直ぐに1kmや2kmは軽く持っていかれる!) 後になると、少しは慣れてきて余裕をもって観察できるようになりました。


さて、このChannelの入り口、ドロップオフとの境、水深27mで見たものは、
 

サメ ホワイトチップグレーリーフシャークと呼ばれるものと、種類はよくわかりませんがもう一種類のサメが右に左に出現します。 ボートマンの話では、ハンマーヘッド(かなづちザメ)もいるとのことですが、見ることはできませんでした。

マダラトビエイ: たくさんいるという話でしたが、ナベたちは2回のみ、あまりお目にかかることはできませんでした。

バラクーダ: 1m級の固体のおびただしい数の群れがいました。ナベたちの頭上にいたときは、まるで立ち込める暗雲のように見え、またナベたちの周囲をぐるぐる回ったときには壮観な見物でした。


ここである程度の時間を過ごし残圧が少なくなると、カレントダイブに切り替えて、リーフの中の方へ流されて行きます。 最後にセーフティソーセージ(ダイバーがここにいることを示す、海面に上げる円柱形のフロート)を水中からあげてボートに拾ってもらいます。 あるときなどはどのバディがもっとも遠くまで流されるかの競争もしました。
 

2.つぎはタートル・トラッフィックというポイントです。その名のとおり、ウミガメだらけ、海中散歩していると、ここにも、あすこにも、いたるところにウミガメが休んでいます。大きいものは甲羅長1.2m、不平均的には1m程度のウミガメが数十匹見られました。これも壮観。
 

3.最後に、サンガラキ島ナブコ島から西に1時間ちょっとほどいったところの、マンタとウミガメの産卵で有名な島)の近くにあるマンタパレードマンタランなどのダイブポイントです。 ここには8月にも訪れております(このときの様子は挑戦記Vol.19でご紹介しています。)が、今回は水中でマンタの大パレードに出くわしました。 マンタが来るわ来るわ。

 

スミトマスHさんなんぞは、すぐ近くまでマンタが来たのに、 他の方角を見ていてそれに気づかず、振り返るとすぐそこにマンタが接近、マンタの方も直前まで気がつかずにH氏に接近し、お互いに驚きあっておりました。 そのときの写真をお見せします。 

(編集者 追記: 筆者本人はさりげなく逃げていますが、実はマンタにちょっかいを出して、海龍にひどく怒られたが若干2名います。 決定的激写はこちらからどうぞ

またダイビングの合間に、水面でスノーケリングしてマンタの群れの中に入っていきました。これもすごいもうマンタだらけ、きりがなくて適当に切り上げました。

というようになかなか他では経験できないダイビングを楽しむことができました。
 

(おまけ1) アポティック翁 400本ダイブ達成 !!!

この滞在の間にアポティックK翁のダイビング本数が400本を越えました! おめでとうございます。長年にわたる蓄積であります。 次はぜひ1,000本、10,000本?を目指していただきたいと思います。

(おまけ2) ナベの岩礁けり倒し

ナブコ島の沖合い、といってもリーフで浅く干潮時には干潟となる部分500m先に、ほんとうに小さな岩がありました。 直径6m程度ですが、根元の部分が波に侵食されて細くなって、直径1m強しかありません。 今にもポキリと折れそうな岩です。 ナベは到着以来、この岩が気になってしかたがありません。 いつ折れるのだろうかと。 そこで最終日に意を決し、この岩をけり倒すこととしました! 写真はそのときの様子です。けり倒して非常に穏やかな気持ちになりました。ウソです。本当は蹴る格好をしただけです。)

ナブコ島への行き方、ダイブリゾート

ジャカルタのスカルノハッタ空港より、ガルーダインドネシア航空にてカリマンタンのバリクパパンへ(所用2時間+時差1時間)、そこでカルスター航空(ちっこい飛行機であります)に乗り換えタンジュン・レデプへ(所用1時間)。 タンジュン・レデプは東カリマンタン州ブラウ県の中心の町ではあるものの、内陸の小さな町です。横を、他のインドネシアの川と同様に、土砂の色のため茶色くにごっ大きな河が流れてい ます。 カリマンタンには多くの大河が流れており、昔からこれが主要交通路となっています。 タンジュン・レデプの内陸港とお世辞にも呼べないような船着場から、スピードボートに乗り1時間半程度で、河口に出ます。 さらに1時間半ほどで、マラトゥア島の向こう側にあるナブコ島に到着します。ナブコ島はU字型のマラトゥア島に囲まれた中にあります。 マラトゥア島の内側は全体がリーフになっており、満潮時といえども、コースを選んで航行しないとリーフに乗り上げてしまいます。

ナブコ島は10分以内で一周できるような小さな島で、ほんの数年前にドイツ系のダイブリゾート「エキストラ・ダイバーズ」が運営しています。 設備はかなり充実しており、また食事もおいしく、快適な滞在が楽しめます。(ただし、食事がおいしいとはいっても、ヨーロッパ系と時おりインドネシア料理だけのメニューのため、ナベは醤油味が恋しくな りました
 

マネージャーは熊のようなドイツ人のアレックスおじさんとシルケおばさん、インドネシア人ダイブマスター2人、その他現地スタッフ数人です。それにいたずら好きな子犬のベニー、ドイツ語をしゃべる九官鳥3羽、雄鶏1羽、オオトカゲ1匹もいます。ロッジは20室ほどあります。
 

 

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